はじめての屋根・外壁塗装
そろそろ、うちも塗り替え時期かなあ?
安心できる業者に頼みたいけど、どこに頼めばいいかわからないし・・・。
安いチラシがあったけど、安かろう、悪かろうでは困るし・・・。
そろそろ家の塗り替え時期の方。
そして、はじめての塗り替え工事の方。
大切なお住まいの塗り替えですから、心配なことが多いと思います。
塗り替えのプロが教える、 お住まいを安心して塗り替える7つのポイントを参考にしてください。

目次 [閉じる]
【安心して塗り替えられる7つのポイント】
1.すぐに価格を口にする業者は気を付けてください!
「40坪なら698,000円でできます」
40坪の家でも、平屋なのか?二階建てなのか?窯業サイディングなのか?
それとも、モルタルなのか?お客様の家は、1軒1軒違います。
だから、お客様の家を診断しないかぎり、塗り替え費用を口にするのは無責任です。
弊社では、価格の目安として費用を示しています。
しかし、それは目安であって、それ以上になることもあれば、それ以下になることもあるのです。
ですから、安易に塗り替え費用を口にする営業マンは気を付けてください。
「相見積もりしている会社より安くします」
このようなことを口にする会社は、誠意のない会社の代表です。
なぜならば、このような行為はお客様に寄り添っていない態度だからです。
良心的な塗装会社は、お客様の診断と診断書作りに1日かかります。
また、見積書作成まですると1日では終わりません。
それで「他社より安くします」では、「自社では何もしません」と言っているようなものです。
このような業者は要注意です。お客様の気持ちだって、大事にできるはずがありません。
「今日契約してくれたら10万円値引きます」
こちらも要注意です。なぜならば、自分の歩合やノルマのことを考えたセリフだからです。
良心的な営業マンならば、最初から10万円値引いた見積書を持参します。
その場の値引き交渉などには注意してください。


2.高い塗料で塗っても長持ちしないことがあります!
塗料の良さだけを前面にアピールしてくる業者には注意が必要です。
なぜなら、塗装工事は良い材料と良い職人があって初めて完成するからです。
フッ素や無機などの高級塗料を安く施工する会社は、
必要以上に塗料を薄めている可能性があります。
メーカー公表で20年耐久性がある塗料も、数ミクロン薄く塗ってしまえば20年持たないでしょう。高級塗料を手抜きで塗るより、一般的な塗料で下地処理や下塗りを丁寧にした方が長持ちします。
「どんな塗料を塗るか」より、
「どんな職人がどのように塗るか」が長持ちさせる塗装で大切なことです。
また、耐久性の高い塗料(フッ素、無機など)は総じて塗膜が硬く、
柔らかいシーリングの上に塗ってしまった場合、塗膜が割れてしまう可能性が非常に高いです。
このことについて適した知識や対応ができない業者は注意が必要です。
そのような業者は不具合が出ても「うちの責任じゃない、保証対象外だ」と
誠意のない回答をするでしょう。

3.国土交通省のガイドラインを大切にしてください!
住まいの診断には、実は国が定めている診断方法があります。
国土交通省がガイドラインで住宅の検査を3分類しているものです。
こちらは1級塗装技能士だからといってできるものではなく、
お住まい全体を診断する知識や経験が必要で、
より精密な検査が必要な場合は資格が必要になります。
診断の際には目視だけではなく、
赤外線カメラや水分計などの器具を用いているかも大事なポイントです。
いくら経験があったとしても建物の内部の劣化や痛みは見ることができません。
目に見えない部分は器具を使ってしっかりと検査することが大切です。
住宅の基礎や外壁のひび割れや、天井の雨漏りなどの劣化、
不具合の状態をしっかりと把握することで、
補修の必要性を踏まえた適切な塗装、リフォーム計画をつくることができます。
また、相見積もりなどで業者ごとの違いがよくわからないなど、
見積りに不安を感じましたら第三者の目でチェックしてもらうと安心です。
公的相談機関の「住まいるダイヤル」では、
リフォーム見積りチェックサービスを無料で行っています。


4.瑕疵保険加入業者に依頼してください!
「塗装で一番大事な塗膜の保証は1年が勝負」
塗装工事は、リフォーム工事の中でも特にクレーム、不具合が出やすい工事です。
手抜き作業をしても、完工した時は気付きにくいです。
塗装工事の不具合は80%が1年以内に起きているという統計があり、
この期間にどれだけ手厚い保証をするかがとても大切です。
保証期間が長くても、どこまでが保証対象なのか、しっかりと確認する必要があります。
「リフォーム瑕疵(かし)保険のすすめ」
80%が1年以内に起こる万一の欠陥工事にも、リフォーム瑕疵保険があれば安心です。
「リフォーム瑕疵保険」とはリフォーム時の検査と保証がセットになった保険制度です。
住宅専門の保険会社が保険を引き受けます。
万が一、工事に欠陥があった場合は保険会社が工事費用を負担しますので、
保険会社も厳しい目で工事をチェックします。
また、保証期間中に工事会社が倒産した場合は、
補修費用等が保険金として工事発注者(お客様)に支払われ、
無償で直してもらうことができるので安心です。
瑕疵保険の加入は保険法人に登録されているリフォーム業者のみになっています。
瑕疵保険加入業者へ依頼することで品質の高い工事が確保できます。


5.工事保証は年数だけではなく、内容を確認してください!
「塗装の保証が10年ついているから安心ね」
確かに、10年間塗装工事の保証をしっかりしてもらえたら、安心して工事を任せられますよね。
今は、ほとんどの塗装業者が工事保証をつけていると思います。
ですが、各業者によってその保証内容がまちまちということはご存知でしょうか。
外壁・屋根塗装の工事保証で重要なのは、「どの部分を保証してくれるのか」「どんな状態になったら保証してくれるのか」「何年間保証してくれるのか」です。
保証される部分が「外壁」「屋根」のみに限定されている場合には注意が必要です。
なぜなら、外壁や屋根よりも、雨樋や破風などの付帯部の塗装が剥がれる不具合が圧倒的に多いからです。
雨樋や破風などの付帯部も保証するということは、建物全体を丁寧に施工している証明になります。


付帯部も保証されているか確認しましょう。
塗装の保証は、「塗膜の剥がれ」「明らかな変色」が保証対象の業者が多いと思います。
塗装はどんなに丁寧に施工しても年々劣化していくものですので、「少しでも変色したら無償で塗ります!」というのは無責任であるといえます。
工事保障の年数は長ければ長いほど良いように感じますが、塗装工事で10年を超える保証をつける業者には注意が必要です。
なぜなら、どんな塗料でも10年間でまったく劣化しないというのはあり得ないからです。
このような保証をつけて本当に無料で塗装をしていたら会社が倒産してしまいます。
ですので、塗料の耐用年数と合わない長期保証をつけている業者は、「この場合はうちの責任じゃない」「保証対象外です」などと理由をつけて、まったく保証してくれない可能性が高いので注意が必要です。
外壁塗装・屋根塗装の工事保証は保証期間内にどれだけ手厚く対応してくれるかが重要です。
6.自社職人が施工する会社が安心です。
塗装工事をする会社には、様々な種類があるということはご存知でしょうか?
ハウスメーカー、リフォーム店、工務店、塗装営業店、塗装施工店。
いずれの会社も塗装工事を行っていますが、その工事体制は大きく異なります。
実は、ほとんどの会社が自社の社員職人ではなく、外注の下請け業者に塗装を任せています。
下請け業者が施工することにより、中間マージンが発生します。
中間マージンとは、紹介手数料・仲介手数料を指します。
関わる下請け業者が多くなればなるほど、中間マージンは多く発生し、工事費用が高くなりがちです。

中間マージンが多く発生するので、負担が多くなります。
地元の塗装会社や完全自社施工の業者の場合、自社の社員職人が施工するため、中間マージンは発生しません。
そのため、お客様から頂いた工事費用を最大限に使い、より良い施工ができます。
また、自社職人は、自社の看板を背負っている責任感から、丁寧な施工、誇れる仕事を行うことができるのです。
安心できる工事をご希望でしたら、「○○会社さんの社員が塗るんですか?」とお尋ねください。
7.塗料販売店さんも判断基準とするポイント
丁寧な施工をする塗装会社でも、立派な事務所やショールームがない会社はたくさんあります。しかし、塗料を保管する倉庫を持たずに良い仕事をする塗装会社はほとんどないと言っても過言ではありません。それはなぜか?
基本的に塗装工事で使用する塗料は、現場が完了した時、必ず少し残ります。
塗料は1缶当たりの量が決まっているため、お住まいの面積にぴったりの量で購入することができません。残った塗料は、工事後に傷などがついた場合の補修で使用します。
塗料は、同じ種類、同じ色番号でも生産時期によって若干色が異なりますので、補修の際に全く同じ材料でなければ跡が目立つ場合があります。良い仕事をする塗装会社は、こうした補修の対応まで手を抜きません。
ちなみに、塗料販売店が、塗装会社と新たに取引をする際に『倉庫』を判断基準との一つとしているそうです。
ポイントは、『倉庫がきちんと整理整頓されているかどうか』。
倉庫を見て、取引するか否か判断するそうです。整理整頓していない塗装会社は、品質やお金にルーズな傾向があるようです。


補修も塗料の管理も手を抜きません。
施工品質やしっかりとしたアフターフォローをご希望なら、塗装会社の倉庫を見せてもらうと安心です。