雨漏りが疑われる方必見!原因や初期症状、修理を依頼する場合の費用まで雨漏りについて徹底解説!

雨漏りが疑われる方必見!原因や初期症状、修理を依頼する場合の費用まで雨漏りについて徹底解説!

梅雨の時期など、雨の多い時期になると発生しやすくなる雨漏り。

建物の築年数が古くなるとどうしても発生してしまいやすくなる雨漏りですが、もしすでに雨漏りが発生してしまっているのであれば、放置せずになるべく早く対処するべきです。

なぜなら、雨漏りを放置していると建物への被害がより深刻になり、雨漏り工事がより大がかりで多額の費用がかかるものになってしまうからです。

この記事では、住宅などの建物で発生する代表的なトラブル「雨漏り」について詳しく紹介していきます。

雨漏りが発生する原因から症状、対処法までわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

雨漏りの原因や雨漏りが発生する建物の箇所

ひとくちに「雨漏り」と言っても、その原因や発生箇所はさまざまです。

建物で雨漏りが発生する原因と、雨漏りが発生しやすい箇所について解説していきます。

(1)屋根からの雨漏り

雨漏りが発生しやすい箇所の一つが、「屋根」です。

建物の屋根は、常に雨や風にさらされ、ダメージを受けています。

雨や風によってスレートなどの屋根材が劣化してヒビが入ってしまうこともありますし、漆喰が崩れてしまうこともあります。

突風によって瓦がずれてしまうことも少なくありません。

また、建物の屋上や屋根には外壁塗装が施され、塗料の塗膜によって住宅内部への雨の侵入を防いでいますが、雨や日光によって塗膜が劣化し、防水の効力が切れてしまうこともあります。

これらの劣化症状が原因となり、屋根や屋上から雨漏りが発生するようになってしまうわけです。

強い雨のときだけ雨漏りする場合は、屋根の施工方法に問題がある場合も考えられます。

(2)壁からの雨漏り

外壁も雨漏りが発生しやすい箇所の一つです。

建物の外壁には外壁塗装が施されていて、塗料の塗膜が住宅内部への雨の侵入を防いでいます。

しかし、外壁塗装には耐用年数があり、短い場合だと7~8年、長い場合でも15年ほどで劣化し、効力を失ってしまいます。

そうなると、住宅内部への雨の侵入を防げなくなり、雨漏りが発生してしまうようになるわけです。

また、外壁にサイディング材が使用されている場合、目地のシーリングが劣化して、そこから雨漏りが発生する場合もあります。

外壁の劣化が進むと、外壁にクラック(ヒビ割れ)が発生します。

このクラックから雨水が住宅の内部に侵入し、雨漏りが発生することもあります。

(3)開口部からの雨漏り

ドアや窓などの開口部も、雨漏りが発生してしまいやすい箇所の一つです。

特に注意が必要なのが「窓」です。

窓枠として使用されているサッシの劣化や、窓からの雨水の侵入を防ぐコーキング材の劣化によって、雨水の侵入を防げなくなり雨漏りが発生してしまうようになります。

(4)ベランダ、バルコニーからの雨漏り

ベランダやバルコニーには床面の下に防水層が設けられていますが、この防水層が劣化すると雨漏りが発生するようになります。

環境や防水層に使用されている素材などにもよりますが、防水層の耐用年数は10~15年ほどです。

耐用年数を過ぎるとうまく防水できなくなり、ベランダやバルコニーからの雨漏りが発生してしまうようになります。

それ以外だと、バルコニーの笠木の施工方法に問題がある場合も考えられます。

(5)雨漏りの原因や発生箇所を見つける方法

実際に雨漏りが発生するようになってしまった場合、原因や発生箇所を特定しなくてはいけません。

そこでまずおこなってほしいのが、目視での確認です。

雨漏りが発生したら室内のどこから発生しているかを確認し、発生箇所だと思われる部分を目視で確認しましょう。

  • 天井や壁からの雨漏りの場合は、屋根や屋上、外壁にヒビ割れが発生していないか
  • 開口部からの雨漏りの場合は、サッシやコーキングが劣化していないか
  • ベランダからの雨漏りの場合は、排水が上手くおこなえているか、ヒビ割れが発生していないか

「散水調査で確認しましょう」とうたっているWebサイトもありますが、知識のない一般の方が、散水調査で雨漏りの原因や発生箇所を特定するのはほぼ不可能です。

散水し雨漏りの状態を再現することで、余計に建物を劣化させてしまいかねませんので控えるようにしてください。

また、散水調査に限らず、雨漏りの原因や発生箇所の特定は非常に難しいものです。

目視での確認で見つけられる場合もありますが、プロでも判断が難しいものもあります。

そのため、できるだけプロに依頼し、原因や発生箇所をしっかりと特定してもらうことをおすすめします。

雨漏りの初期症状

冒頭でも紹介したとおり、雨漏りは放置する期間が長くなればなるほど被害が大きくなってしまうものです。

そのため、どれだけ早く対処できるかが重要になってくるわけですが、できるだけ早く雨漏りに対処するために知っておきたいのが、雨漏りの「初期症状」について。

ここからは、雨漏りが発生したときに確認できるようになる初期症状を、発生箇所別に紹介していきます。

(1)天井に出る雨漏りの初期症状

天井で雨漏りが発生するようになった場合、起こりうる初期症状としては以下のようなものがあげられます。

  • 天井から水が落ちてくる
  • 水が落ちる音がする
  • 天井のクロスに変色している部分が見られる
  • 天井のクロスの一部分が剥がれる
  • 天井のクロスにカビがはえる

天井から水が落ちてくる場合や水が落ちる音がする場合だとわかりやすいですが、変色やカビ、クロスの剥がれは、定期的に天井を確認しておかないとなかなか気づくことができません。

ただ、水が落ちてきたり水が落ちる音がするようになったりする症状は、初期症状の中でも比較的症状が進行している状態だといえるので、クロスの変色やカビ、剥がれの時点で気づいて対処することが大切になってきます。

(2)壁・外壁に出る雨漏りの初期症状

壁や外壁で雨漏りが発生するようになってしまった場合、起こりうる初期症状としては以下のようなものがあげられます。

  • 水が落ちる音がする
  • 壁のクロスに変色している部分が見られる
  • 壁のクロスの一部分が剥がれる
  • 壁のクロスにカビがはえる
  • 雨が降るとカビの臭いが強くなる
  • 外壁に変色している部分が見られる
  • 外壁にヒビ割れが見られる

建物の壁にはクロスと呼ばれる壁紙が施工されていますが、壁で雨漏りが発生するようになるとクロスの劣化が目立つようになります。

また、壁の中でカビが発生し始めることも多いので、雨が降っているときや降った後にカビの臭いが強くなる場合は注意が必要です。

壁に雨漏りが発生するとクロスだけでなく外壁も変色しますので、それも一つの目安になります。

(3)屋根や屋上に出る雨漏りの初期症状

屋根や屋上で雨漏りが発生するようになった場合、起こりうる初期症状としては以下のようなものがあげられます。

  • 天井裏の素材に雨染みが見られる
  • 金属部分に腐食が見られる
  • 屋根材にヒビやずれが見られる
  • 棟板金に浮きが見られる
  • 漆喰に剥がれが見られる
  • 屋上にヒビ割れが見られる
  • 屋上に変色している箇所が見られる

建物の上部が屋根になっている場合は、屋根材の状態を確認することで雨漏りが発生しやすくなっているかどうかを確認することができます。

しかし、一般の方が屋根の上にあがるのは大変危険ですので、屋根裏などを確認するようにしてください。

また、建物の上部が屋根ではなく屋上になっている建物の場合は、変色している箇所があるかどうか、ヒビ割れが発生していないかどうかを確認するようにしましょう。

(4)窓まわりなどの開口部に出る雨漏りの初期症状

窓まわりで雨漏りが発生するようになった場合、起こりうる初期症状としては以下のようなものがあげられます。

  • 窓の木枠にシミが見られる
  • 窓の木枠にカビがはえる
  • サッシのビスが変形している
  • サッシのビスにサビが見られる
  • サッシが変形したり浮いてしまったりしている
  • 開口部周りのコーキングが劣化している

窓から雨漏りが発生すると、木枠に影響が出ます。

木枠にシミができていたりカビがはえている場合は、高い確率で雨漏りが発生してしまっているといえるでしょう。

また、サッシの状態が劣化している場合やコーキングが劣化している場合も、雨漏りが発生している可能性が高くなります。

今現在発生していなくても、放置しているとそのうち雨漏りが発生するようになってしまうので、このような症状が見られたときは、できるだけ早いタイミングで修理されることをおすすめします。

雨漏りの修理方法

建物で雨漏りが発生するようになってしまった場合、できるだけ早く修理をおこなうことが大切です。

雨漏りの修理方法を、雨漏りが発生する箇所別に紹介していきます。

(1)屋根や屋上で雨漏りが発生するようになった場合

屋根で発生する雨漏りは、屋根材か板金の劣化によるものがほとんどです。

そのため、屋根材の修繕や板金の修繕によって対処することになります。

屋根の屋根材は、

  • 葺き替え
  • 葺き直し
  • カバー工法(古い屋根材の上に新しい屋根材を設置する工法)

によって修理がおこなわれることがほとんどです。

屋根材の塗装が劣化している場合は屋根の再塗装がおこなわれることもありますし、板金が劣化している場合は板金を新しいものに交換して対処することもあります。

建物の上部が屋上になっている場合は、

  • ヒビ割れが起きている箇所の修繕
  • 屋上の再塗装
  • 防水層の修繕

などによって修繕がおこなわれることが多くなっています。

(2)壁で雨漏りが発生するようになった場合

壁から雨漏りが発生している場合は、外壁に問題が生じていることがほとんどですので、

  • 外壁塗装
  • ヒビ割れの補修
  • 劣化したコーキングの補修

といった方法で対処します。

ただ、雨漏りでの劣化が進み壁の内部や壁の内部の断熱材、クロスに影響が出てしまっている場合は、それらの修繕も必要になります。

(3)窓で雨漏りが発生するようになった場合

窓から雨漏りが発生するようになってしまった場合は、

  • コーキングの補修
  • 窓枠の補修
  • サッシの交換

などの方法で対処します。

ただ、まれに窓まわりの外壁にヒビ割れや欠けが生じることで雨漏りが発生してしまうことがあるので、その場合は外壁の補修によって対処することになります。

(4)ベランダやバルコニーで雨漏りが発生するようになった場合

ベランダやバルコニーで雨漏りが発生する原因は、防水層の劣化によるものがほとんどです。

防水層の状態を確認し、劣化している場合は防水層の補修をおこなって雨漏りを防いでいきます。

雨漏り工事はDIYで可能?

雨漏りは、その原因を特定し適切に施工しなければ止めることができません。

例えば、開口部のコーキングが劣化してしまい、そこから雨漏りが発生しているのであれば、コーキング材を購入して補修すれば良いのではと考えますが、正しい方法で行わなければ、より事態が悪化する場合があります。

DIYでの対処が難しく、屋根材の修繕や高所の外壁塗装などの作業を一般の方が行うのは大変危険です。

費用はかかってしまいますが、雨漏りが発生しまったら、すぐにプロに修理を依頼するようにしてください。

雨漏り工事にかかる費用の目安

雨漏りの修理をおこなう場合、気になってくるのが工事にかかる費用について。

雨漏りが発生した場合の工事は大がかりなものになることも少なくないため、事前にいくらぐらいかかるか確認しておくことが重要です。

業者に雨漏りの修理を依頼した場合にかかる費用の目安は、以下のとおりとなっています。

工事の場所工事の種類費用の目安
屋根 コーキングの補修
棟板金の交換
屋根材の交換
コーキングの補修 5~30万円
棟板金の交換 5~30万円
屋根材の交換 50~300万円
壁・外壁 ヒビ割れの補修
外壁塗装
外壁材の張替え
ヒビ割れの補修 5~15万円
外壁塗装 50~200万円
外壁材の張替え 100~300万円
開口部 コーキングの補修
防水シートの張替え
窓の交換
コーキングの補修 5~15万円
防水シートの張替え 30~100万円
窓の交換 30~50万円
ベランダ・バルコニー コーキングの補修
防水層の補修
コーキングの補修 5~15万円
防水層の補修 15~50万円

雨漏り工事にかかる費用は状態や使用する部材・素材、依頼する業者によって異なります。

そのためあくまで上記の数値は参考程度ととらえ、正確な費用を知りたい場合は業者に見積もりの作成を依頼するようにしてください。

雨漏り工事を依頼する業者の選び方

雨漏り工事を業者に依頼する場合、重要になってくるのが業者選びです。

雨漏り工事の腕は業者によって異なり、腕の良い業者に依頼できれば雨漏りをしっかりと改善できるようになるだけでなく、今後も雨漏りが発生する確率がグッと低くなります。

一方、腕の良くない業者に依頼してしまうと、またすぐに雨漏りが発生してしまうようになることも考えられるので、慎重に業者を選び、できるだけ腕の良い業者に依頼するべきです。

雨漏り工事を依頼する業者選びのポイントについて解説していきます。

(1)雨漏り工事の実績を多く持っている

雨漏り工事を成功させるためには、雨漏りの原因や発生箇所をしっかりと特定した上で工事をおこなわなくてはいけません。

まずは過去にどれだけ雨漏りを改善した実績があるかを確認しましょう。

(2)ポータルサイトからの紹介は割高

最近は、雨漏り修理など建物のトラブルに対応する業者選びをサポートする一括査定サイトなどのポータルサイトが充実してきています。

しかし、それらのポータルサイトは便利な反面、費用が通常よりも割高になってしまいがちです。

なぜなら、ポータルサイトを通して業者とマッチングした場合は、サイト側に紹介料が支払われる仕組みになっているからです。

多少手間がかかっても問題ないのであれば、ポータルサイトでいい業者をピックアップし、見積もりの依頼は業者に直接おこなうなどして、少しでも費用を浮かせるようにしてください。

(3)ポータルサイトを利用する場合は、紹介された業者以外にも依頼する

業者探しの手間を省くためにポータルサイトを活用する場合、紹介された業者以外にも見積もりの作成を依頼するようにしてください。

なぜなら、ポータルサイトだと、ひいきにしている業者や紹介料を多く支払ってくれる業者を優先して紹介することが多くなっているからで

す。

そのため、紹介された業者以外にも見積もりの作成を依頼し、それぞれの業者に出してもらった見積もりを比較しながら業者を選ぶことが重要になります。

まとめ

雨漏りが疑われる場合、1日でも早く対処することが大切です。

対処が遅れてしまった場合、雨が降るたびに住宅の内部の劣化が進んでしまうことになり、より高額で大がかりな修理を実施しなくてはいけなくなってしまいます。

そうならないためにも、少しでも雨漏りが疑われる場合はすぐに専門の業者に相談するようにしましょう。

業者を選ぶ際は、複数の業者に見積もりを作成してもらう点と、実績の多い業者を選ぶ点を忘れないようにしてください。

監修

宍戸 健志(ししど たけし)
株式会社SPS(宍戸ペイントサービス) 代表取締役
厚生労働省技能検定 1級建築塗装技能士
国土交通省技能検定 2級建築施工管理技士

1979年生まれ。宮城県名取市出身。
「妥協のない最高の職人仕事」が信念。「お客様の笑顔」のために磨いてきた塗装の仕上がりは、技術・知識だけでなく、お客様の満足度も宮城県内トップクラスを誇る。

宍戸健志